100 Maneiras

欧米の料理記事などで頻繁に取り上げられているリスボンで最初の “ミシュランスタイル” のレストランと紹介されていた 「100 Maneiras」は、繁華街から離れた路地にある小さなレストラン。
メニューは、ポルトガルの素材を新しいアプローチでボーダーレスに仕上げた9皿のテイスティングメニュー1本のみで、ポルトガルの様々な地域のワインで構成されたペアリングメニュー2種を揃えている。

お料理には丁寧な仕事が見て取れ、アミューズ、前菜はまずまずでしたが、メインの鳩はESqUISSEの鳩とは全くの別物で、残念ながら完食できず仕舞いでした。
コース全体を通して奇を衒ったプレゼンテーションが多く、東京やNYならまだしも、リスボンでのあのお料理は妙に違和感がありました。
なぜなら、ポルトガルが地域の食文化を大切にし、いまだに色濃く残っていることを 「The Portuguese Travel Cookbook」 で何となく伺い知っていたので、自分がどこに居るのか? わけが分からなくなってしまったのです。
例えば、地域の食文化が色濃いイタリアでは、私はいわゆる “創作料理” 的な店には一度も行ったこともないし、全く興味も無い。
なんでココを選んでしまったかなぁ、とコース半ばで後悔。

ポルトガルの豊かな食材や食文化、ポルトガル人の食に対する意識を知ればしるほど、メトロポリタンなリスボンでも他国に比べてこの手の店が極端に少ない理由が分かる気がした。

「海老は塩をふって炭火で焼くのが一番美味いんだよ!」

という声が店の外から聞こえてきそうだ。w
奇を衒った料理を “ミシュランスタイル” と呼ぶ人がいるのなら、それもさらなる違和感ですが。

 

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