Kappou Taira

急遽決まった京都出張に、急いで電話をしたのは 「割烹 たいら」
わずか8席のみにも関わらず、客の居心地を考慮して満席にさえしないという。
朝に降っていた雨がやんだ京の町には薄日もさしていたが、店の格子戸を開けると僅かにひんやりとした空気が頰を撫でた。
格子からもれる陽に浮かびあがった八重桜がなんとも儚げで美しく、カウンター先の小さな庭には雨に濡れた新緑が生き生きと輝いていた。凛とした空気の町家に響くのは、平さんの快活な声と客の笑い声。
贅沢でありながらなんとも寛げる空間。

「これから大事な打合せがあるから、、」と断ったつもりが、「まぁ舐める程度で」とグラスを差し出す平さんの笑顔に負けて結局3銘柄も。。。
湯葉、稚鮎、ホタルイカ、鯵、筍、鮪、蕗、etc.
美しい器に盛られた春の息吹と、思わず顔がほころんでしまうお出汁の香り。

お料理はもちろんのこと、店の細部にわたり平さんの温かい心遣いがうかがえる、本当に素敵なお店です。
次回は思う存分飲める時に。

割烹 たいら
京都市下京区仏光寺通柳馬場西入ル東前町401
075.341.1608