TABERNA DA ADÉLIA

Lisbonから北へ約130km、車で1.5時間ほどの海辺の町Nazaré(ナザレ)。
ここは世界一のビッグウェーブがたつことで知られるサーファーにとっての聖地でもあるビーチリゾートだが、私の目的は海ではなく陸にある食堂。

TABERNA DA ADÉLIA

以前ご紹介した本 「The Portuguese Travel Cookbook」 の中で訪れてみたいと思っていた店のひとつ。
ビーチからほんの20mほどの場所にあるので、店に向かう細い路地からは真っ青な海が見える。
店の前の細い通りには炭で焼かれる魚の匂いが漂い、昼過ぎの店内はやはり満席で数組かが既に待っていて、次から次へと客足が絶えない。待っている間、とりあえず感じの良さそうな店の男性をつかまえて話すと、彼が本に出てくるMarcoだと分かり、本の話でちょっと盛り上がる。

日本で見るのと同じく澄んだ目をした魚の中から選んだsea bassは、シンプルに炭火焼にしてオリーブオイル、塩、レモン汁で。
本にも登場していた魚のシチューは、アンコウの他2種類の魚と、パプリカ、玉ねぎ、そしてやっぱりじゃがいも(ポルトガルでは、卵と砂糖、そしてじゃがいもを沢山食べた。)が入っていて、シチューと言っても煮込み料理というよりスープに近く、魚も十分美味しく食べられる。
シチューに添えられてきた魚介の出汁をちぎったパンに吸わせたもの(名前失念。)は、ポルトガル風おじやとでも言ったところか、見た目の「?!」に反して、これがまた後を引く美味しさ。
例の本を広げていると、別のスタッフが「ちょっと貸して」と、隣の10人ほどのパーティー客に見せに行き、何やら盛り上がっている。

What a coincidence!

10人ほどのパーティーは、実は店の名前にもなっている女店主Adeliaの娘さんをはじめとする親類たちの集まりで 「Adeliaも来るよ!」と。
Adeliaが登場した時には、何だかアイドルにでも会えたかのように、身振り手振りで話しながらハグをして、一緒に写真を撮って、と、妙にはしゃいでしまった。
実際の彼女は、本で見たちょっと神経質そうなイメージとは違い、愛想の良いおしゃべり好きなミナミにいるオカンのようだった。彼女には全く英語は通じなかったし、彼女のポルトガル語も私には全く分からなかったけれど、親類の手助けもあって何とか会話が成立していた。(と思う。)
いつかまたAdeliaに会いに海辺の町へ行かなくちゃ。

TABERNA DA ADÉLIA @Nazaré